プロジェクト通信
急な冬の訪れと共にもみすり作業が始まりました。
こんにちは!コメづくりスタッフの松本です。
寒いです。急に冷え込み、秋は飛び越えてしまったのでしょうか。急な
冷え込みは植物にもあまり良くない影響を与えます。異常気象。今年の
記録的な猛暑で、全国的にコメの等級(品質)が下がっています。
香川県はなんと、一等米の比率が全体の3、2%。さらに、全国的に
見てもこの数字は、ワースト1位の比率のようです。完全な向かい風。
そんななか、直島ではもみすり作業に入りました。
もみすりとは、稲刈り、脱穀、乾燥を終えた米から、籾殻(もみがら)
を取り除き玄米の状態にする作業の事を言います。その為に使用する
機械は、籾摺り機と呼ばれる物で、高速で回転するゴムで米から籾殻を
引きはがし、玄米にした状態で排出する機械です。



そこで玄米された米は、次の精米を待ち、日のあたらない涼しい場所で
保管されます。ちなみに、籾は本当に固いです。籾に関しては本当に
植物の知恵が詰まっているように感じられます。米の熟れ具合を見る時
に、稲についた籾を一粒ちぎり、爪で籾を剥がすのですが、その小ささ、
軽さからは予想もつかないような、堅さで米を守っており、なかなか
上手くはがれません。これは、ものすごく拡大してみると、繊維が
例えるなら自分の両手を握り合ったような形で結束しており、それ故に
虫やその他の被害から、身を守る事ができるのです。また籾を扱う
作業をする時に、粉が舞います。これが皮膚につくと非常にはしがゆく
なり、たまにぴりぴりと痛さも感じます。やはりこれも、己の身を守る
手段なのでしょうか。
玄米になった米は、農協(農政事務所)が行う米穀検査を受けなくては
ならず、整粒歩合という独自の基準で、米の等級を判断します。整粒
とは、対象とする米から、欠けた米や割れた米、病害虫にやられ死んだ
米、未熟な米などを除いた物を言い、その比率が70%以上のものを
一等米、60%以上のものを二等米、45%以上の物を三等米と
いいます。すなわち香川全体で、その一等米が3、2%しかないという
のは驚愕の事実なのです。直島米はどうなる事やら、11月の
米穀検査を待ちます。
もみすりの楽しさは、玄米が籾摺り機から一気に出てくる瞬間を見る
事にあると思います。出てきた米は、米選(べいせん)と呼ばれる、
小さな米と大きな米を選り分ける道具を通して、米の袋につめられ
ます。もみすりが順調にいき、取り出し愚口から吹き出した、米は米選
の網の上をさらさらと流れます。

初めてそこで、無骨な籾の殻を脱ぎ、半透明の見慣れた玄米の姿に
なります。これまでの、現場での過酷な稲刈りの作業が報われた
気がする一瞬なのです。
ではまた!


