プロジェクト通信
ガンの鳥が田んぼに卵を産みました。
おはようございます。コメづくりスタッフの松本です。
なんだか、雲行きが怪しくなってきました。空気が湿ってきて、
黒い雲がこちらに流れてきて、雨です。

突然の通り雨です。

ここ最近日照りが続いていて、本当に久しぶりの恵みの雨だった
のですが、通り雨だけあってスコールのような強い雨、作業は一時
中断となりました。
ここのところの、メインの作業はもっぱら草取りです。イネとイネ
の間から生えた、ノビエと呼ばれる雑草を抜いていきます。ヒエ
属の野生種のことを言い、茎が赤く、イネを押しやるほど大きく
育つイヌビエや、良く見ないとイネと見分けがつかないタイヌビエ
などイネ以上にぐんぐん育ち、田んぼの栄養を独り占めにするの
ではないかと思うほどの成長をみせます。いったん種を落とすと、
5年から7年生え続けるとされ、今生えているヒエはもしかすると
プロジェクトの立ち上げからの長いおつきあいなのかもしれ
ません。なんとしても断ち切りたいお付き合いですが。
今日も、もくもくとヒエを抜いていたのですが、目の前にとびきり
大きなヒエが現れました。

いつもどおり抜こうと根をつかみ上から見下ろすと、何やら小さな
白い物が。ヒエの葉も半球状に固められ、中にはなんと、鳥のもの
ではないかと思われる卵が。

昨年からコメづくりをしているわたしですが、こんなものを見る
のは初めてです。たまたま通りかかった島民の方が、「あれはガン
の鳥の卵じゃ」と教えて下さりましたが、その時はガンの鳥が
どんな鳥なのかが、さっぱり分かりませんでした。後で調べて
みると、鴈(がん)とはカモ目カモ科の水鳥の総称らしく、
カモよりは大きく、ハクチョウより小さい。去年からつがいで
積浦田園に舞い降りていたカモだと思っていた鳥は、実は
鴈(がん)だったのかとひとりで合点し、彼らにとって田んぼが
卵を産めるほど安心できる場所であることを、なんだか嬉しく
思いました。
触ってみるととても温かく、もうすぐ生まれるのではないかと思い
ます。ひっそりと見守ってみようと思います。毎年天候がおかしく
なり、常に自然の中に身を置いている我々は、その不気味さを肌で
感じることになるのですが、鳥が田んぼに卵を産むというなんでも
ないことが、未来永劫、ずっと続けばいいと思います。ただその為
には、田んぼに通い続けなくてはならないとも思います。毎年、
イネを生やすことを続けなくてはならないと思います。変えない
ということを続けなくてはならないと思います。

ちなみに、おじさんいわく、ガンの鳥の卵は美味しいらしいです。
またそれは別の話。
それではまた。

