プロジェクト通信
直島では今「田植え」に向けての準備を進めています。
こんにちは、コメづくりスタッフの松本です。
日中暖かくなりましたね。初夏の気候を感じるのも一瞬で、最近は
雨も多くなり、梅雨の到来を予感させます。そんな気候のなか、
5月7日、梅雨本番6月の田植えに向けての準備「育苗」を
始めました。
私たちが植えている稲はヒノヒカリという品種で、また、私たちの
育苗の方法だと、種まきから田植えまでの育苗期間は1ヶ月必要と
なります。今回、育苗の一ヶ月間、またその方法をご紹介します。
まず、籾種の消毒。毎年籾種は田んぼの面積に合わせた量を直島の
農協で注文し、籾まき当日まで消毒の作業を行います。今年は
5月の7日から籾まきという事で、その3日前、5月の4日から
籾種の消毒作業を行う段取りとなりました。
まず、最初の1日は籾種を布の袋に入れ(この袋は西岡さん特製の
もの)、それをベンレートとスミチオンという薬剤を水に薄めたもの
に丸1日浸けます。


ベンレートは幅広い適用を持った殺虫剤で、いもち病やばか苗病に
効果があり、他にはみかんやリンゴなどの果樹にも効果を
持ちます。1日つけた後、水に浸け変え2日間置きます。途中、
狸にひっくり返されそうになり、鳴き声を聞きつけた私が夜中、
懐中電灯片手に狸と格闘するという珍事件もありましたが、
なんとかその場はおさまり浸水作業は順調に進みました。
籾蒔き当日、充分に水分を含んだ籾種をザルにあげます。ザルを
ふり、水を切り籾種の準備は万端です。育苗に使う道具ですが、
田んぼに直接植える所あり、苗自体を注文する所あり、簡易的な
ビニールハウスで育てる所ありと本当に様々な方法があるので、
一概に道具を特定する事はできないのですが、私たちは籾種を
注文し育苗箱で育てるという方法をとっており、その為に必要な
道具は、育苗箱と培土、そして籾種です。

まず、育苗箱にカルネッコシートを敷きます。カルネッコ
シートはその名の通り、「根を刈る。」為のシートで、苗が充分に
育ち、根が張ってくると、育苗箱を貫通し、田植えの時に
育苗箱から取り外せない自体になります。それを防ぐ為の
カルネッコシート、シートにはおそらくカルネッコちゃんで
あろうキャラクターが印刷され、丈夫なシートは根の貫通を防ぐ
のです。

カルネッコシートを敷いた後に培土を均等に敷き詰めます。
専用の木枠があり、それを引く事により余分な培土を落とし
土をならします。
次は、籾まき、去年同様西岡さんの協力のもと、ほろほろと
ほろほろした気持ちで籾をまいていきます。充分に撒き
終わったら、籾が隠れるぐらい培土を上から被せ、完成です。


ここで一段落、コーヒーと芋の差し入れを頂き、元気いっぱい、
今度は育苗箱を土の上に並べていきます。2列ずつまっすぐに
並べ、並べ終わると、シャワーでたくさん水を撒きます。

その後、ラブシートと呼ばれる小さな空気穴がたくさん開いた、
シートと、マルチミラーと呼ばれる完全遮光シートを被せます。
それら2枚は苗がある程度まで成長するまで剥がしては
いけない、弱い苗を守る為のシートでたわみができないよう
慎重に被せます。

風で飛ばないように、土を被せ、狸、鳥よけの網を被せて、
籾種撒きは終了です。
その後2~3週間、そのままの状態で放置します。ただ油断は
禁物。雨が降ると、マルチミラーに水が溜まり、籾種に余計な
加重がかかりせっかく芽を出そうとしている籾種が育ちません。
そんな時は休みだろうと何だろうと、かわいい苗のために水を
ほうきで払います。これも重要な仕事、早く育たないかと、
期待も膨らみます。
それではまた。とはいきません。
6月12日、コメの体験「田植え」を開催いたします。
詳しくは、一つ前の記事をご覧下さい。私たちコメづくり
スタッフも「田植え」に向けて着々と準備を進めています。
楽しんでいただけるイベントを目指して、お楽しみに。
それではまた!


