プロジェクト通信
田んぼに頼もしい助っ人がやってきました。
こんにちはコメづくりスタッフの松本です。
ここ数日ぎりぎりの晴れの天気が続き、この地方で「じゅるい」
「じゅる田」と呼ばれる積浦田園、言葉の響き通り、水はけが悪くじゅる
じゅるした田んぼは、我々の操る耕耘機に容赦なく襲いかかります。
幾度となくめり込みどうしようもなくなる耕耘機、その都度引っぱり引き
抜きなんとか、田植えまでの準備が整いそうです。
そんな時期に強力な助っ人を迎えることになりました。今年度、4月
入社の直島福武美術館財団のスタッフ達です。

マナー講習に始まり、犬島製錬所など各施設の見学、地中美術館での勉強
会を経てここ直島の積浦田園での研修に入ります。この日は田んぼに
石灰を撒く作業をしてもらいました。

石灰は運動会のときに引く白線を思い浮かべてもらうと分かりやすいと
思うのですが、酸性に偏りがちな土壌を中性に近づかせる効果が
あります。8.9反各自担当の田んぼを決め、バケツに入れた石灰を
ひしゃくで撒いていきます。この日は風が強く、目に風で飛ばされた
石灰が入らないようにゴーグルをつけての作業となりました。はじめは
戸惑い気味に撒いていたのですが、だんだんなれてくると華麗な
フォームでひしゃくを振るい、均等に石灰を撒けるようになりました。

研修といってもこんな感じで私たちが普段行っている仕事をできる限り
同じようにやってもらう、ただひたすらに耕したり、掘ったり、一つ
一つは簡単に見える作業、暗記も勉強もする必要なし、ただひたすら
体を動かし量をこなす特別な時間を彼ら彼女らは「研修」として過ごす
のです。

考える時間は無限にあり、なぜ直島に来たのかだとか、これからどう
して行きたいだとか、思考はぐるぐると回り、最中急に島の人に話し
かけられ、土と緑の田んぼに立っている自分に戻る。昨年、同じ
ように新入社員として直島コメづくりプロジェクトの研修を受けた
私は、「研修」としてこの流れを感じてほしいと思いました。
なにを考えていたかはあえて聞くまいと思います。終わって疲れて
ご飯食べて風呂入って寝てくれればいいと思います、この研修が
どんなものだってかは後からわかるものなので。
ではまた・・・。
とはいきません。
まだまだ販売継続中の直島米、少し固めに炊きあがる特徴を持ち、
これまでは定期的に卸していたベネッセハウステラスレストラン
ではシェフにその特徴を生かした料理を作ってもらっていたり、
収穫祭の期間中だけ卸していたカフェではカレーに使って
もらったり様々な提案をしてもらっていたのですが、まだ直島米
には可能性があると思います。今回から隔週でこのブログの場を
借りて直島米の可能性を皆様にお伝えしたいと考えました。コメを
作るということから新たなステップを、私自身は非常に料理下手
ですが今回の機会にお料理修行にはいろうかと、田植え、稲刈り、
販売、さらに消費までを直島コメづくりプロジェクトで想定、
提案できるようなものにしていければと考えます。
米粉。乾燥した米を粉砕器で粉状にし、主に小麦粉の代わりなどに
使用されます。日本人の米離れ、味覚の西洋化で衰退する稲作、
さらにこれは日本の食料自給率の低さに直結するもので、結局は
輸入に頼らなくてはいけない現実のなか、新たな提案として最近
注目され始めた米粉。実は今も普通に食されている、市販の
うどんや味噌にも含まれており、案外すんなりとスタンダードに
なりえる食材なのではないでしょうか。実はそんな米粉、ご家庭
でも簡単に作ることができるのです。再来週はその簡単な米粉の
作り方をお伝えしたいと思います。
それではまた。

