プロジェクト通信
ナツミカンの剪定を行いました。
こんにちは、コメづくりスタッフの松本です。
もう3月も後半、ほとんどの柑橘系の食べごろも終わりを迎え、一月に
収穫したハッサクもとどめの一発とばかりに納屋の中で、甘い、良い
香りを漂わせています。ただ油断するとここぞとばかりにカビが生え、
時たまもっさりとカビが生えた緑色のハッサクが発見されて、心臓が
止まりそうになります。そんな時は冷静に、他のハッサクにカビが移ら
ないよう取り除きます。果物も生き物、腐ったり、病気になったり、その
シグナルにいち早く気がつく勘も必要になるのだと感じました。
さて、先週はナツミカンの剪定を行いました。ナツミカンの収穫の
適期は4月の上旬とされ、木や実はハッサクのそれと酷似しており、
ただ果皮が少し黄色い、でこぼこしている、味がナツミカンの方が少し
酸っぱいなどの違いがあるものの、遠目で見てもその違いにすぐに
気がつく事ができないほど、そっくりな外見をしています。

また、直島にはナツミカンの木を育てている人が多く、お庭に大きな
実を付けた木をよく見かけます。それだけにライバルと言っていいか
どうか分かりませんが、競争相手が多く、なかなか油断ならない
ナツミカンの栽培なのです。私たちが育てているナツミカンの木は、
積浦田園の南側、通称「みかん畑」、うっそうと茂った林の奥にあり
ます。目印は桃の木で、最近は続々とつぼみが花開き、文字通り
目印にふさわしい薄いピンクのかわいい花を咲かせた姿を
のぞかせています。みかん畑の木はなかなか立派なものが多く、
ただそれだけに伸びに伸びた枝が込み合い、

故に害虫の被害にあう事が予想され、少し時期外れですが剪定の
作業を行う事にしました。新しくコメづくりスタッフとなったアンヌ
さん、前職での選定作業の経験から手早く、いらない枝といる枝を
見分けていきます。あっというまに見るからに風通しが良く、すっきり
とした外観になりました。


今回は大きく形の良い果実を残し、その他を落とし、栄養を凝縮させる
摘果という作業も同時に行いました。一日作業をし、気がついたのは、
手に触れる果実の質感、重み、木という自分の背丈を越え、体重を
預けてもビクともしないものと関わること。同じ植物である米とは、
人間を媒介にするとまったく別物になるということで、当然のことなの
ですが、一年単位では美味しい農作物を作ること、ただそれは一秒
単位での触れて、踏みしめることの無限の積み重ねであること。
だから、私たちは今年穫れるナツミカン、来年穫れるナツミカン、
触れて、踏みしめて、確かめて、年々おいしくなることを努力します。
ではまた。


