プロジェクト通信
アートとコメの収穫祭2009 レポート
事務局スタッフの高山です。
10月31日(土)、11月1日(日)に行いましたアートとコメの収穫祭2009が無事終了しました。3回目の収穫祭は天候がこれまでで一番わるく、2日目はお昼過ぎから雨がふりだしました。それでも2日間で1,500人(総合計)と多くの方々にご来場いただきました。またアートと食のマーケットの出店者をはじめ多くの方々にご協力やご参加をいただきました。
この場をかりまして御礼もうしあげます。ありがとうございました。
天候は良くありませんでしたが、それでも2日間、収穫祭のプログラムを予定通り行えました。
今年の収穫祭は「ふれる」というキーワードをもうけ、見るだけではなく一歩足を踏みこみ、「秋」、「直島」、「瀬戸内」にふれていただくプログラムを用意しました。
そのなかで、人と人の交流がうまれ、人の輪の広がりができました。
そしていろいろな可能性がうまれた2日間になりました。
イベントは、本番終了後にさまざまな反響が起こってくるものです。天候が悪るかっただけに、そういうことを思っているかもしれませんが、来年は瀬戸内国際芸術祭もあります。本当にいろいろなことをやっていかないといけません。芸術祭に向けていろいろな可能性が見えた2日間であったと思います。
すべてをレポートするつもりはありませんが、この2日間の収穫祭の一部始終をレポートします。
アートと食のマーケット
10月31日(土)10:00~16:30(11月1日も同じく)
恒例のアートマーケットは、今年からアートと食のマーケットと名称をかえて、さらにさまざまなジャンルの出店者が集まるマーケットになりました。
アート作品の展示やアートイベントの紹介、雑貨やアクセサリーや木工作品の販売、そしてパフォーマンスなどや、農作物、加工品の販売、カフェの出店などなど、これまで以上に多種多様なお店が集まりました。一見バラバラに見えますが、ひとつひとつのお店はどれも熱を帯び、活気がありました。創造することの素晴らしさがたっぷりとつまった市場が開きました。
出店者数は総勢38店舗と例年より少なくはありました。しかし今回も日本各地から出店者があつまりました。東京など遠方からの出店や、近畿、中国、四国地方の出店も。もちろん直島が観光地として知れ渡ってきたことで日本各地よりクリエイティブな人が集まるということもありますが、一方で直島がさまざまな地域と瀬戸内という海を面してつながっている、広域的な立地であることも参加を促進させている理由に感じました。
アートと食のマーケットでは、2日間の来場者の投票で決まるベスト出店者賞の投票を行っていました。500人ぐらいの方が参加され、70票の投票を集め、見事1位に確定したのが、豊島観光協会さんでした。豊島観光協会さんは、豊島のみかんやレモン、そしてオリーブの塩漬けなどを販売されました。
豊島の特産品が美味しかったから選ばれたと言ってしまえばそれまでですが、このブログでも以前紹介したように、豊島という島の背景を考えると本当に考え深いです。
豊島ではこの数10年間産業廃棄物の問題があり、豊島でとれたみかんということが言えなくなってしまったこともあったようです。また、つくっても売れないから農業をやめてしまった方もいるようです。しかし産廃問題が終息しこれから再生するんだと島が一体となって決意し、そして今回みごと収穫祭のベスト出店者賞に選ばれました。豊島が必ず再生できる裏付けとなれば幸いです。
豊島観光協会さんへは直島米1年分(1俵:60kg)を贈呈します。
イベントや寄り合いでお使いいただければと思います!!
graf ワークショップ「匙をつくって直島米パエリアを食べよう!」
10月31日(土)10:00~16:30(11月1日も同じく)
今年7月に直島の宮の浦地区にオープンした直島銭湯「I♡湯」の設計・デザインを担当した大阪のgrafさんに今回、モノづくりの楽しさを伝えるワークショップと、直島米や秋野菜を使ったfudoのお店を出店いただきました。
2日間だけの臨時のお店ですが、grafさんがこの島でずっと前からここで活動していたようなお店になりました。ドラム缶をシンボリックに使い、旗がなびきます。まるで直島のクリエイティブな活動の拠点になりそうな場所が生まれました。
ワークショップは両日ともに常に人だかりができていました。子供から大人まで、匙づくりに参加していました。彫刻刀や糸のこ盤など、小学校以来使ったことのなかった人もいたのではないでしょうか?それでも一から作り方をおしえられると、集中して、自分の好きな形に木を加工されていきます。
作った匙で直島米や秋野菜を使ったパエリアをほおばる姿は、本当に美味しいそうで、達成感がつたわり微笑ましい雰囲気でした。収穫祭の「ふれる」というキーワードにぴったりのお店でした。
地元の方もgrafさんのお店にはよく来られたようです。特にドラム缶を使ったオーブンで焼いたピザが好評でした。(直島にはピザ屋さんがなく、つくりたてのピザが食べれないことも注目された要因かもしれません。)
キックオフ・イベント記念トーク
10月31日(土)11:30~12:30
瀬戸内国際芸術祭について総合ディレクターの北川フラムさんが熱く語ります!!と地元の方にも宣伝した結果、積浦地区の公民館のような会場(イベント会場)には多くの人がつめかけました。用意した120人の席が埋まりました。来場者は島民と観光客が半分半分ぐらいの割合でした。
芸術祭の実行委員会の真鍋会長の開会にあたってのごあいさつや、直島の濵田町長の開催地のごあいさつ、そして岡山県玉野市の黒田市長より開催地近隣のごあいさつをいただき、地域をあげて協力していこうというメッセージを熱く伝えていただきました。
その後、北川さんのトークの開始です。最近発表されたばかりの芸術祭の全貌が語られました。
どの島にどのアーティストがどういう作品をつくるか、島の人も関心のある項目でした。画像を交えながら7島が芸術祭期間中にどのようになっていくのか、丁寧に伝えられてました。終了後には満足感や期待感が来場した方の顔にあふれていました。
収穫祭は終了しましたが、芸術祭はこれからです。来年7月の開催までまだまだ時間はあります。
今回の収穫祭でも芸術祭のサポーター(こえび隊といいます。)を募集するブースが実行委員会より出店されました。芸術祭は見るだけではなく、参加することができます!
「瀬戸内が世界を変える」そういう力強い芸術祭です!興味がある方はぜひ!
瀬戸内国際芸術祭 http://setouchi-artfest.jp/
こえび隊 http://www.koebi.jp/
新米を食べよう!
10月31日(土)12:30~15:00(11月1日も同じく)
今年の直島コメづくりプロジェクトの「コメの体験」という農作業イベント後に毎回地元の食材を使った料理を提供いただいている積浦フラワーグループさんですが、今回の収穫祭のメインイベントの食事会にも、われわれスタッフと共同し、食事を提供いただきました。
メニューは土鍋で炊いた直島米、直島産のハマチの照り焼き、ひまわりの油であげた芋の天ぷら、秋野菜たっぷりのお味噌汁、そして漬物などです。そして塩も今年から直島で作っている直島産の塩も使っていただきました!
なるべく地元の食材を使うことや、食器もリユース食器を使うこと、そして地元のご婦人が調理することなど、今回の収穫祭のなかでもかなり細部まで作りこんだ食事会でした。
食事会は見事に多くの人にお越しいただきました。
今年の収穫祭から食事会などのイベントはチケットを購入いただいての参加だったのですが、1日目は200人、2日目は150人の参加があり、両日とも定員を超える人が来られました。
感想を聞くと、「家で食べるコシヒカリより美味しかった」や「毎年お米が美味しくなっているね」という感想をいただくことができました。今年のお米は何かおいしいに違いないと感じていたものが良い形で伝わり、ここまで細部まで作りこんで本当によかったです。
田んぼの演奏会
11月1日(日)15:00~16:00
直島つつじ太鼓さんと田場恵美子さんの田んぼの演奏会は、収穫祭の最後を飾るイベントでした。しかしあいにくお昼頃より雨が降り出し、会場を田んぼからトークを行ったイベント会場に変更して行うこととなりました。
しかしその前日に、ミニ田んぼの演奏会を行ったのです。雨がかなりの確率で降ることがわかっていたので、相談して1日目に行うことになりました。急な変更にも関わらず地元の方や観光客の方も参加されました。いろいろな楽器を持ちながら田んぼを行進したり、輪になって音を奏でたり、刈り取った後の稲を踏みしめながら、力一杯楽器を鳴らしました。
普段の大変な農作業とはうってかわり、笑顔があふれる田んぼになりました。
イベント会場での演奏会では、つつじ太鼓さんの演奏、田場恵美子さんの演奏が行われました。つつじ太鼓さんは、直島の火祭でも毎年演じられていますし、曲数も年々増えています。今年はその新曲を演奏いただいたり、新しく入ってきた子供たちを中心にした演目など、毎年確実にパワーアップされる演奏に浸りました。グループとしての統一感が見事でした。
田場さんの演奏は芸術的でした。自然と同化し、そして自然を巻き込むような、圧倒的な人間の力強さを発ししていました。一人の人間がもつパワーの凄さに驚きました。
その後行われたワークショップでは、つつじ太鼓さんや田場さんにも負けないぐらい元気に太鼓を力いっぱい叩たたいていました。雨によって消沈していた気分が吹き飛んだようです。
田んぼでは行えませんでしたが、収穫祭の最後にふさわしい演奏会になりました。
最後に・・・
今回の収穫祭で毎年美味しくなっているという評判をいただくことができた直島米ですが、11月4日より直島の海の駅で販売開始です。
5kgは2,000円、1kgは500円で販売と昨年より金額もさがり、持ち帰り用もでき、購入しやすくなりました。ぜひお買い求めください!!

